僕が見た光景 / memoir
2006-01-31T19:00:37+09:00
jack_lau
脳裏に刻み込まれたメモリアルな光景、インプレッシブなシーン・・・それらをランダムにフラッシュバックしつつ、綴ります。テーマは、旅、ネイチュア、フライフィッシング、モーターサイクル関係が中心です
Excite Blog
エピローグ
http://memoir.exblog.jp/948544/
2004-11-11T11:11:00+09:00
2006-01-31T19:00:37+09:00
2004-11-12T00:48:46+09:00
jack_lau
エピローグ
このブログを始めて、足かけ4ヶ月。ネタにして52本・・・当初は30本ぐらい続けば、と予想していた。特に狙いといったものもなく、とりあえず記憶に刻まれた光景をお見せできればという軽い気持ちで始めたこともあり、デジカメで撮った比較的最近のものがそれなり加わって数が増えていった。
使用した写真は、「撮った」というより「撮れた」写真が多いのはご愛嬌として、「光景」がその写真を撮らせてくれたものが大多数。そういう意味では、その場に居合わせたことが最も重要だったのではないかと改めて感じている。ブログのタイトル「僕が見た光景・・・」もそのあたりを意識したものだったのかもしれない、と今になって思う。
記録方向、ドキュメンタリー的なものが中心なので、写真だけではその背後にあるものを伝えきれないかもしれないと考え、写真と文章が同等という意識で進めてみたが、文章はちょっと冗長だったかなという反省もある・・・・・
さて、ひとまずケリをつける時がやってきました。とはいえ終わりは始まりでもあり、お次のブログへとシフトしていければと思っています。短い間でしたが、ありがとうございました。
2004年11月11日 Jack Lau / 劉 公仔 → → → → 2006 1.11 ヒロセ コーイチ@mixi.jp
※新ネタの追加はここまでとしますが、引き続き公開は継続させていただきます。もともとの展開が"現在"の時間の経過を追わないスタイルゆえ、すべてのテーマについていつでもコメントしていただけますので、何かありましたら何なりとどうぞ。なお、メールでの連絡は jack_lau@excite.co.jp のアドレスで直接のコンタクトが可能となっております。
#写真は、「dusk」(夕暮れ)のテーマでご覧いただいた写真の前の状態のアップのカット2点。色の変遷が大変興味深いところ / June, 1988 ; Canon EOS650+35-105mm
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pet story
http://memoir.exblog.jp/931940/
2004-11-09T23:57:00+09:00
2004-11-11T12:55:48+09:00
2004-11-11T00:11:42+09:00
jack_lau
NatureMoment
とりあえず、犬派である。
結婚後何年かしてから、まず猫から入った。某大学の構内に捨ててあった子猫を保護し、ブラックのベースにホワイトのカラーだったので「シルベスター」と名づけ一緒に暮らすことにした。不遇な環境にあったせいか、最初は馴染まなかった。猫にPTSDがあるかどうかは定かではないが、その種のものだったように思う。
時間の経過とともに次第に打ち解けていったが、心の傷は小さくなかったようだった。それから3年ほど経って、ウェストハイランド・ホワイトテリアの子犬が一緒に暮らし始めた。弱々しい印象が気になったので、強くなるように当時全盛期にあったボクサーにあやかって「タイソン」と名づけた。
この頃は共稼ぎだったので、昼間は2匹でお留守番(笑)。犬と猫のいるにぎやかで楽しい日々だった。しばらくすると、嫁さんが喘息を患った。検査の結果、猫の上皮細胞(毛など)がアレルゲンであることが判明。シルベスターは嫁さんの実家に里子に出され、のびのびとした環境の中で数年後に天寿を全うした。
1匹になってしまったタイソンは悪さを連発した。寂しかったのだろう。夜、家に帰るといろいろなものが散らかっていたりした。が、成長するとそれも収まった。それ以来犬ひと筋になり十年以上の時が流れ、すっかり犬派になった。
ウェスティという犬種は、頑固で好奇心が強くなかなか愛すべきキャラクターの持ち主。近所では人気犬だった(笑) 13年間ほぼ健康に恙無く楽しく暮らせたが、14年目の春、体調に変調をきたした。嘔吐が激しく食欲が急激になくなったので、急遽、本郷の家畜病院で精密検査を受けた。結果は胆管の癌だった。MRIの画像に写った握りこぶし大の癌の病巣を見て激しく衝撃を受けたことを、昨日のことのように思い出す。
そのまま入院し、点滴を受けた。一日おきに見舞いに行った。帰ろうとすると一緒に帰りたいとさりげなくアピールする姿が涙を誘った。1週間後、抗がん剤での治療に入ろうとした前日、病状が悪化。残念ながら手遅れだった。治療が難しい状況であると告げられ、それならばということで家に連れて帰った。
家で点滴をしながら見守った3日後の未明、断末魔の声を上げながら消え入るように逝った。その骸を抱えて天を仰ぎ号泣した・・・そして1年半後、我が家に子犬がやってきた。それがこのブログのロゴ写真の犬だ。名前はタイソン Jr.(笑)
ペットにもたくさんの物語がある。
#写真は、病院を見舞った別れ際、一緒に帰りたいと目で訴えるやつれた表情に目頭が熱くなった / May 2000 ; Canon IXY DIGITAL ]]>
mebaru
http://memoir.exblog.jp/920190/
2004-11-07T23:59:00+09:00
2004-11-10T17:35:06+09:00
2004-11-10T09:29:47+09:00
jack_lau
FlyFishing
メバルのFFはオモシロイ。その小気味の良い引き味がクセになる。
釣りの状況はいろいろあり、地域や地方によっても若干違いがあるようだが、浮き上がって上を見ている群れに出くわせば、概ね活性が高く多くの場合数釣りも楽しめる。キャスティング・レンジにライズしている魚を見つけたら、ほとんどの場合イタダキ確定なので、そういう面では鱒の釣りに通じるものがある。
上げ潮とともに船着場などのシャローに入ってきた時はさらに高活性。メバルのお食事タイムなので、ライズ打ちのスタイルで楽しめる。この場合、サイズが小さめの場合が多いので、
それなりのサイズが入ってくる潮や場所を見極められるだけ通う必要がありそうだ。
フライは人によってさまざまだが、やはりゾンカー系がオールマイティ。フックはショートシャンクのワイドゲイプがおススメ。チヌ針を使うのも良い。ロングシャンクのフックはプレッシャーが低い状況や高活性の時にはいいのだが、活性が少し落ちると途端に乗りが悪くなるし、バラシも多いようだ。
状況が良ければあっけなく釣れる。だが、沈黙している時の状況はなかなか打開できない。おそらくボトムの岩陰などに張りついているのだろうが、そういう状況はルアー(ワーム)はともかく、FFでは苦しい展開となる。重めのシンキングラインでベタ底をトレースすれば釣れないこともないのだが、海底の地形は複雑・・・なかなか続けて釣るというところまで至らない。
メバルの淡白な白身は、刺身、塩焼き、煮物何でもイケる。洋風でもポアレからアクアパッツァまで何でも来いの素材。メバルのシーズンが楽しみだ...(^^;
#写真は、三浦半島の船着場で、狙って釣った1尾 / March, 2004 ; FinePix F700]]>
ecstasy
http://memoir.exblog.jp/880205/
2004-11-05T23:59:00+09:00
2004-11-08T15:43:41+09:00
2004-11-07T19:29:36+09:00
jack_lau
NatureMoment
サバンナの昼下がりのひとコマ。
岩山(ゴビ)の上でくつろぐ数匹のライオンを発見した。どうやらライオンの家族のようだ。ふだんは雌と子ライオンで構成されるのが一般的なのだが、この時は雄ライオンが加わっていた。
しばらく観察していると、唐突に、あたかも野生の激しさをほとばしらせるかのように、その営みは始まった・・・多くは語るまい(笑)
※「ゴビ」については、以前テーマにした「マサイアート」の項を参照ください
#写真は、エクスタシーその瞬間(?)/ June, 1983 セレンゲティ平原にて ; Olympus OM-2n+300mm]]>
4 o'clock pier
http://memoir.exblog.jp/842343/
2004-11-03T23:59:00+09:00
2004-11-05T12:22:39+09:00
2004-11-05T00:45:08+09:00
jack_lau
旅の記憶
午前4時の桟橋。
まだ真っ暗だが、これからボートで出る。こういう時はだいたい気合が入っているので、予定より早く目が覚めてしまう。歳のせいもあるが(笑)
5月だが北回帰線の南側なので、そよ風は暖かくて爽快。4時半にガイドがくるが、少し早めに桟橋へ。手元がまだ暗いが、明るい砂のビーチ沿いを歩くからライトはいらない。足元をカニが走っていく気配がする。桟橋からロッジを見ると、母屋の上に星が残っているのに気がついた。
このロッジはサウスダコタ在住のアメリカ人がオーナーの、知る人ぞ知る(?)SWFFのメッカ。グランドスラム(パーミット、ターポン、ボーンフィッシュの3魚種を同日にキャッチする記録)の確率が高いこともさることながら、サービスと設備は良くコントロールされたもので、リゾートとしてのクオリティもまずまず高かった。
が、残念ながら状況が良くなかったのか、結果的に釣りの方はイマイチ。ボーンフィッシュはそこそこイケたが、パーミットはキャスティングのチャンスはあったもののまるで口を使う気配がなく、ターポンは春の回遊が遅れてローリングを2回見ただけに終わった。
海外まで足を伸ばせばバンバン釣れるだろうというのは、やはり幻想や妄想の類・・・確率が少しは上がるかもしれないが、釣りというのはどこへ行ってもその本質は変わらないことを、痛いほど思い知らされたのがこの時の遠征だった(笑)
#写真は、中米ベリーズのターナフェ島のロッジ「Turneffe Flats」の桟橋にて
/ May, 2003 ; Ricoh 300G]]>
tuna
http://memoir.exblog.jp/791455/
2004-11-01T19:13:06+09:00
2004-11-02T08:27:57+09:00
2004-11-01T19:12:01+09:00
jack_lau
FlyFishing
マグロは、マイフェイバリットのひとつ。
といっても鮨ネタの話ではない。もちろんフライフィッシングの話(笑) <ここでいうマグロは幼魚サイズ、いわゆるメジマグロではなく、とりえあえず重さは10kgを超えるサイズとしておく>
フライのロッドは、マグロ相手には非力そのもの。10番以上の高番手ロッドでもフライラインを使ってキャスティングするという制約でガチガチには設計できない。中にはファイト性能を優先して仕上げられたSWFF用超高番手ロッドもあるが、その種のロッドでも上限が20lbラインを睨んで設計されている限り、対マグロロッドとしては本質的な非力さは否めない。
一方、ターゲットは小ぶり(成魚は100kgオーバーは軽い!)とはいえ回遊魚の王者。大洋を一生泳ぎ続けて暮らすための遊泳力と持久力は並外れたもの。その暴力的ともいえるパワーを細身のロッドで迎え撃つ・・・柔よく剛を制す、みたいな危うさへの挑戦、細身のロッドだからこそのタイトな釣り味がイイ! 実際のところ10kgを超えるマグロを掛けると、当分の間は我慢の時間が続く。相手のパワーが圧倒的に勝っていることを思い知らされながら、ともかく耐えるのである。
序盤のダッシュをクリアしたところでようやく戦いらしきものが始まるが、それも束の間、あっけなくマグロ主導の展開に戻り、再び守勢を強いられる。その繰り返しが何十分もの間、続く。フライリールはギア比が1:1だから、その後のやりとりも互角よりはかなりマグロ有利の状況で、ほとんど"やられっぱなし"でひたすら守りの時間を過ごすことになる。
とはいえ、マグロのパワーも無限ではない。守勢を粗相なく貫けば、時間の経過とともにジワジワと形勢不利を押し戻せる。きっかけがつかめたら守勢から攻勢へと転じられると信じて、ひたすら耐えながらそのときを待つ・・・・・
何十分後かにマグロを船上に引き揚げた時の充実感は大きい。劣勢の苦しい時間を耐えたキャッチには感動に近い感覚が伴う。ガチンコでやりあったある種の達成感、フィジカルな高揚感が、肉体の記憶として自分の体に刻み込まれる。そのハイな感じがイイ!
#写真は、推定30lbサイズのキハダマグロとの終盤のファイト / September 2002, Christmas Island ; Nikonos+35mm Special thanks to M.K.]]>
back light
http://memoir.exblog.jp/757834/
2004-10-28T23:59:00+09:00
2004-10-30T16:20:08+09:00
2004-10-30T09:26:30+09:00
jack_lau
NatureMoment
写真を撮る時の光線の選び方には、人それぞれにあらかじめプリセットされた個有の好みというのがありそうだ。
自分の場合は逆光。意味もなく逆光で撮って失敗写真を連発して久しいのだが、それでも懲りずに逆光気味で撮る。だいたいの場合、被写体を見つけたり画を組み立てている時は夢中になっているから、ほとんど無意識のうちに逆光気味の光線条件を選んでいることになる。
逆光下では露出はデリケートだし、コントラストは強くなり、色もなくなるし、被写体のシルエットは硬くなる・・・とデメリットばかりなのだが、とにかく合言葉は「太陽に向かって撃て!」なのである(笑) たまにはうまくまとまって思いもかけなかった力のある画が撮れることもあるのだが、その確率は低い。
構図なのか、色なのか、アングルなのか、シャッターチャンスなのか・・・逆光にはその手の一般的なセオリーをぶっ飛ばすパワーがあるからついつい撮ってしまうのかもしれないが、実のところなぜそれほどコダワルのか自分でも良くわからない(笑)
デジタルカメラを使うようになってから、ラチチュードの関係で逆光気味の光線条件がますます不利になった。さすがにだんだん控えるようになってきた。だがそれでも、気がつくと逆光気味に撮っているから、これはもうある種のビョーキなのだろう・・・・・
#写真は、紫陽花の葉先から飛び立つ直前のテントウムシの一種。デジタルカメラではギリギリの光線状況かもしれない / June, 2003 ; Olympus E-10 ]]>
Masai Art
http://memoir.exblog.jp/709479/
2004-10-26T19:38:53+09:00
2004-10-28T20:40:45+09:00
2004-10-26T19:37:47+09:00
jack_lau
旅の記憶
大平原に小さな丘が見える。
近づくにしたがって岩肌が見え、それが小さな岩山であることがわかる。麓に立つと、それは巨大な岩で形成された構造物。大きな岩が何個か集まって丘に見える・・・その岩の大きさに驚かされた。
オーストラリアの名所「エアーズロック」も巨大がひとつの岩らしいが、そこまで巨大ではないものの十分巨大なサバンナのそれは、「ゴビ」と呼ばれていた。ゴビが散在しているエリアを散策した。形はさまざまだが、ひとつの岩として見るとどれもとてつもなく巨大だ。
平原に日陰は少なく、太陽は容赦なく照りつける。そんな環境の中で、日陰のある快適な空間を提供するゴビの地形は、特にライオンに好まれていた。ライオンの家族を見たければ、ゴビをいくつか探せば苦もなく発見できた。
ゴビの連なるエリアで、日陰で涼をとりながらお茶を沸かして飲んだ。その時に見つけたのがこのウォールペインティング。時代的な背景は不明だが、マサイ族のもの。プリミティブな独特の形象性と色づかい・・・盾とヒトと動物のシンプルな意匠は、太古から連綿と続くサバンナの営みを写していた。
# 写真はセレンゲティの自然保護区にて / June, 1983 ; Olympus OM-2n+35mm]]>
Paris
http://memoir.exblog.jp/694188/
2004-10-24T23:59:00+09:00
2004-10-25T23:25:51+09:00
2004-10-25T18:38:58+09:00
jack_lau
FlyFishing
Paris は、英語読みで"パリス"と発音する。
映画に「パリ、テキサス」(テキサス州のパリ)というのがあったが、あの地名と同じくフランスのパリにあやかって命名されたらしい。そして、ここパリス・フラットの周辺には、ロンドンもあるし、なぜかテキサスもある(笑)
パリス・フラットは、大型のボーンフィッシュが釣れることで知られるクリスマス島の有名ポイント。世界中からやってきたボーンフィッシュ・アングラーが、腰や肩まで、時には首まで浸かって、ボーンフィッシュの群れを追う。釣れるボーンフィッシュはデカイ。
デカイのでよく引く。バッキング100m以上に誇張はない。フッキングしてそのまま走らせておくと、遠くのサンゴ礁のエッジでラインブレイクを頻発・・・気が抜けないのである。ダッシュも高速で、リールが悲鳴を上げる。誇張抜きで、やわなリールはそのスピードについていけず、リールの方がブレイクする。
このあたりはボーンフィッシュの産卵場所らしく、毎月大潮の潮時になると大型のボーンフィッシュの群れが産卵回遊しているということになっている。その群れを狙った釣りは、釣りそのものとしてはちょっとあれ?というところがなきにしもあらずだが、ともかくキャストしてボーンフィッシュがかかるとサイズが大きいので、圧倒的な興奮が味わえる。
回遊してくる群れをよく見ると、水面付近を雄と思われる小型の個体が群れをかすめるように活発に泳ぎ回り、その下に大型の雌の個体が群れているのがわかる。釣り人のプレッシャーがなければ、群れは水面直下まで浮き上がり、小刻みな波が見えることもある。産卵行動自体は確認できていないが、水面を割る雄の個体の行動を見た感じでは移動しながら放精しているようにも見える。
11月になると、島の奥の水までがすっかり入れ替わる極めつけの大潮がやってくる。集まる魚の量がピークを迎え、世界中から集まるアングラーの数もピークを迎える・・・・・
#写真は、パリス・フラットで大型ボーンフィッシュの群れの回遊を追うアングラーたちを水面ギリギリのアングルで撮ったもの / September, 2002 Chiristmas Island ; Nikonos+35mm]]>
ishidai
http://memoir.exblog.jp/660052/
2004-10-22T23:59:00+09:00
2004-10-23T12:17:32+09:00
2004-10-23T00:35:00+09:00
jack_lau
NatureMoment
同じ場所に何度も潜っていると、特定の魚と顔馴染み(?)になることがある。
例えば、この写真のイシダイ。内房・安房小湊の研究施設の地先に何度が潜っているうちにこの魚と出会った。ほぼ毎回、潜るたびに交流関係(?)を持てたので、顔見知りになったと言い切ってもいいと思うほどだ(笑)
エントリーしてスノーケリングで沖に向かい、岩礁が切れるあたりでSCUBAに切り替え海底へ。すると5分もしないうちに、このイシダイは現れた。レギュレターの排気の音をききつけてやってくるのだろう。そのうち愛着が湧いて、手近な貝やウニを砕いてやるようになり、さらに手で持って差し出すとそれを食べるようにもなった。
このダイビングサイトは一般には開放されていなかったが、研究者の卵が頻繁に同じあたりを潜っていて、彼らはこのイシダイに「石松」という名前をつけていたと後で話しを聞いた。この魚の個性と交流関係が伝わってくるいいネーミングだと思った。
いろいろな動物とじっくり付き合ってみると個体ごとに明確な個性が感じられることも多い。「人懐っこい」あるいは「怖いもの知らず」といった個性もあるようで、そういう個体は驚くほどほど大胆だったり、積極的に交流を持とうとする(ように感じられる)。人間でいうと社交的な性格とか外交的といったところか・・・・・
#写真は、すぐ目の前を悠然と泳ぐイシダイ。ワイドレンズなので手の届きそうな距離だ
/ October, 1977 ; NIKONOS+15mm]]>
the horizon
http://memoir.exblog.jp/632515/
2004-10-20T23:30:34+09:00
2004-10-21T15:49:28+09:00
2004-10-20T23:28:46+09:00
jack_lau
旅の記憶
朝焼けの中、地平線上に動物の影が見える。
シマウマの群れだ。場所は、360度開けた地平線が見られるセレンゲティの大平原。前に「dawn」と題して夜明けをテーマにしてみたが、やはり地平線の朝というのは、ことさら印象深い時間帯・・・平原の低地から日の出の光景を眺めると、手前が暗く落ち、地平線がステージのようになって、この写真のようなちょっと不思議な感覚を味わえる。
現場ではそれほど意識しなかったが、戻ってしばらくしてから、地平線を眺めるのは視覚的に相当インパクトのある体験なのだということに気づかされた。その光景が頭から離れないのだ。寝る時に目をつぶると地平線の光景がフラッシュバックしたり、時おり夢にも登場した。
光景の反芻状態は半年くらい続いた。潜在意識の中の何かに、地平線の光景が働きかけていたようで、何と言うか体が覚えているような感覚。もしかすると原始の記憶とのシンクロみたいなことのような気もするのだが・・・・・
#写真は、朝焼けの中で活動を開始したシマウマの群れ。セレンゲティ平原にて / June, 1983 ; Olympus OM-2n+300mm ]]>
single cylinder
http://memoir.exblog.jp/599887/
2004-10-18T19:19:09+09:00
2004-10-22T01:10:42+09:00
2004-10-18T19:17:21+09:00
jack_lau
MoterCycling
単気筒に凝った。
オフロードもやったが、オンロードでは一貫してハイパフォーマンス志向だった。ところが、いつの間にか出力性能だけではない世界に魅力を感じるようになって、気がつくと単気筒バイク派に転身していた。年をとったせいだったのかもしれない(笑)
ビッグ・シリンダーが生み出すパワー感は荒削りそのもので、躾けがいいとは言えないラフな乗り味。エンジンの振動は少なくないし、アクセルのつきがイマイチで音の割りにはスピードも乗らない。4気筒や2サイクルエンジンのスムーズさ、パワー感とはまるで別世界。だが、単気筒的世界に入り込むと、思いもかけずその感覚の虜となった。乗っていてキモチイイのだ。スピードがそれなりでも、かなりのレベルの刺激が全身を包み込む・・・・・
だが、モーターサイクルである以上速く走ることが命・・・ということで、出力性能を最大限上げるべくチューニングに勤しみ、腕は大したことはなかったがサーキットも走った。アメリカ西海岸まで仕事にかこつけてパーツを買いに行ったこともあった。今にして思えば、単気筒的世界を追求する実に楽しい時間を持てた。
アクセルを全開にすると、ワンテンポ遅れてドドドドドッとパワーが盛り上がってくるあの感じ。五感を激しく刺激し、本能を揺さぶるあの感じは、今でも記憶の襞に深く刻み込まれ、鮮烈なイメージとして残っている。
#写真は、単気筒マシンを駆る私め。マシン(ヤマハSR500改"SSスペシャル")は借り物(笑) 筑波サーキットの走行会にて / Oct. 1985 ;special thanks to T.F.]]>
Maestro
http://memoir.exblog.jp/578602/
2004-10-16T23:58:12+09:00
2004-10-17T17:41:28+09:00
2004-10-16T23:57:06+09:00
jack_lau
FlyFishing
どんな世界にも「達人」がいる。
自称達人もいれば、孤高の境地に至った達人もいる。先達の築き上げたものを発展させた達人もいれば、自分の世界を追究して独自の境地を見出した達人もいる。だが、自称達人はともかく、ちゃんとした達人(?)というのはなかなか見出しにくいものだ。
フライフィッシングの世界にも達人がいる。自分の知る達人の最右翼は神戸のOさん。彼がどのくらい達人なのかを述べるのは易しくないが、フライフィッシングの世界記録・日本記録を山ほど保持していることや、それらの記録が大変細い釣り糸を使用して記録されたものであることがわかりやすいかもしれない。
最近の記録では、2kgの錘をぶら下げると切れてしまう糸で、重さが24kgを超えるソウギョを釣った。一介のアングラーというスタンスを崩さないOさんだが、その達人的世界というのは何しろ圧倒的なのである。
※ここでいう世界記録というのはIGFA(International Game Fishing Association)のルールに、日本記録はJGFA(Japan Game Fishing Association)のルールに則ったもの。詳しくはJGFAのHPを参照下さい
#写真は、釣り上げたクロダイをリリースする(放してやる)Oさん。楽しませてくれた魚への愛情を感じさせる後姿 / August, 2003 ; Olympus C-750UZ]]>
hover fly
http://memoir.exblog.jp/551041/
2004-10-14T19:38:11+09:00
2004-10-14T23:16:36+09:00
2004-10-14T19:36:24+09:00
jack_lau
NatureMoment
以前からネイチュア系の写真は好きだったが、デジカメを手にしてから、より自然の被写体に目を向けるようになった。
それまで花や虫の写真を撮りたいと特に感じたことはなかったのだが、どういうわけかカメラを向けている・・・デジカメの接写能力の高さがそうさせるのかもしれない。
その流れで昆虫をじっくり見る機会が増え、そして、ちょっと驚いた。花の方はそうでもないのだが、虫の名前がそれなりにわかるのだ。昆虫をしげしげと眺めるというのは、40年ぶりくらい(笑)だが、かなりの確率でその虫の名前が頭の片隅にすっと浮かんでくる。間違っているかどうかはともかく、唐突に名前が出てくるのだ。
子供の頃は生物好きで、図鑑などをいろいろ見ていた記憶がある。虫の図鑑も随分眺めていたから、もともと名前を知っていたということなのだが、すでに忘却の彼方にあり、すっかり忘れたものだと思っていた。
もうひとつ面白いなと感じたのは、最初の頃はなかなか名前が出てこなかったが、しばらくするとスムーズに出てくるようになったというそのプロセス。40年以上前の、古い記憶のデータベースが再構築されたということなのだろうか・・・記憶というのはつくづく不思議なものだと思う。
#写真は、紫陽花の葉にとまったヒラタアブ。英語ではホバリングするので"hover fly"
/ June, 2003 ; Olympus E-10+MCON-35]]>
dusk
http://memoir.exblog.jp/525729/
2004-10-12T20:18:07+09:00
2004-10-14T01:37:21+09:00
2004-10-12T20:17:01+09:00
jack_lau
旅の記憶
旅に出ると、夕暮れを眺める。
旅先では時間的な余裕があるのと、訪れた土地の夕陽を見ておきたいという気持ちが強く働くからである。旅先の印象のひとつの要素として、人々や風景や食べ物などと同列のものとして、自分の場合は夕陽ウォッチングが欠かせないものとなっている。
夕暮れの表情は、地形が違えば異なるし、天候によっても変化する。その地を訪れた季節でも違ってくるし、気候の影響も小さくない・・・一期一会なのが夕陽と夕暮れの表情。
詳しいことはよくわからないが、夕陽や夕暮れの色は科学的には空気中のチリの量など、地表に近い部分の大気の状況で変化するものらしい。経験的には、緯度によって夕暮れの表情がかなり変化するような印象がある。低緯度では割とシンプルに暮れ、高緯度ではより変化があるように思える。これはおそらく太陽が沈むまでの時間の長さの違いによるものだろうが、科学的にどういうことになっているかは調べたことがない・・・・・
ともあれ、同じ時間は二度とこないことを象徴しつつ、そのことを再認識させてくれるのが夕陽と夕暮れだから、旅先ではもっともっと落日を眺めてもの想いに耽りたいと思う。
#写真は、英国はマン島、ダグラスの街並とビーチの夕暮れ。日没後に刻一刻と変化する色合いが見事だった / June, 1988 ; Canon EOS650+35-105mm]]>
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